「鶏頭の十四五本もありぬべし」

(けいとうのじゅうしごほんもありぬべし)
という正岡子規の俳句があります。
鶏頭が 十四五本も咲いているよ、
というだけの句なのですが、
十四五本も・・という、ざっくばらんな表現に
何とも言えない味わい深さを感じ、
以後、鶏頭を見る度この俳句を思い出します。

病床に伏していた子規が、
外に出られず眺めた庭の鶏頭を詠んだものという背景を知ると
また一層、この句に感じ入るところがあるような気もします。


余談ですがドラマ『坂の上の雲』で正岡子規を演じた香川照之氏の演技は
これ本当に絶品でした。
香川さん以外に正岡子規を演じるとしたら、
個人的には竹中直人さんも見てみたい気がします。^^

花屋 Blenda のH.P.